Anthropicは、暗号規格ECDSAで広く使われるNISTの楕円曲線(P-192、P-224、P-256、P-384、P-521)の「シード値」がどう作られたかを、社内の研究用モデルのClaudeが30分足らずで突き止めたと発表しました。NSAが説明なしに提供したこの値は「ふざけた合言葉のハッシュ」という説が有力でしたが、実際はC言語の古い乱数生成器lrand48を1997〜98年のUnixタイムスタンプで初期化した出力で、P-256は1842番目の候補でした。同社は「暗号の破綻や新しい攻撃ではなく、むしろバックドアの疑いを薄める結果」で利用者の対応は不要とし、懸賞金3万6864ドルはInternet Security Research Groupに寄付します。発表に関わったスティーブ・ワイス氏の「CLAUDE FOUND THE SEEDS」という投稿は約510万表示に達しました。
Business Insiderによると、Googleの共同創業者セルゲイ・ブリン氏は、同社が公開したGemini 4 Argon開発の座談会で、社内のAI開発が加速しており、モデルが後継モデルづくりを手伝う「再帰的自己改善(RSI)」の「トレッドミルに乗り始めた」と語りました。「研究者とモデルが手を取り合って次のバージョンを作っている」とし、動画が公開されるころには社内で数世代先に進んでいるとも述べています。Argonの安全性報告書は、AIエージェントが本番コードとバグ修正の大半を書き、人がレビューしてから反映していると記す一方、The Next Webは同じ報告書が「AI研究開発全体の大きな加速は見られない」とも書いている点を紹介しました。
AIサイエンティストの仕組みは、新しく多様な研究アイデアを出すのが苦手とされます。Salesforceなどのチームは、元になる論文群から一度の生成で複数のアイデアを書く8Bの推論モデルを学習しました。報酬はアイデアの組全体を採点し、各アイデアの質を「それ以前に書いたアイデアからどれだけ離れているか」で重みづけするので、モデルは新しい案を前の案から遠ざけるように学びます。汚染のないベンチマークで、質と多様性を合わせた「創造的有用性」の指標では、Claude Opus 4.8やGPT-6 Astraを上回ったそうです。